ヘッドフォンアンプ HA04
08/09/05更新

小型ポータブルヘッドフォンアンプ第3弾です。
今回のものは前の二つのヘッドフォンアンプを融合させました。
1台目→パワトラを使ったエミッタフォロワ型アンプ
2台目→OPアンプを使った電圧増幅形
3代目→OPアンプの電圧増幅段にパワトラを使った電力増幅段
という感じです。



これが今回のヘッドフォンアンプの回路図です。
注意!!上の図のQ2は向きが間違っています。
正しくはエミッタが上側、コレクタが下側になります。

修正しました(04/08/04)。上の回路図どおりで平気です。

ついでに2068だと、低音がブーミーになりがちかも…個人の好みで選んでください。
別冊トラ技を参考にして、電力増幅段は無負帰還としました。
電圧増幅度は1。音源はポータブルMDなので音量調整機構はつけていません。
9Vを抵抗にて分圧し、中点電圧を作り出しGNDとしています。
そのため、GNDの安定化を期待して1500uFという高容量の電解コンデンサを入れてあります。
はじめは音響用のものを使おうかと考えたのですが、秋葉のとある店先で
「パソコン用超低インピーダンス超高容量品」
というのを見つけたのでそれにして見ました。
MUSE、OSコンと比べましたが、低域の勢いがよいようです。

なぜ分圧して中点電圧を作るかというと、カップリングコンデンサの必要がなくなるからです。
やっぱりコンデンサを通すと音が変わりますからね。
直流安定度はよく、±5mV程度に収まります。(入力ショート時)
ただ、自分のMDプレーヤーをつなぐと-30mVくらいまで悪化します。
どうやらMD自体の出力が狂っているようです。
なので入力にカップリングコンデンサは入れたほうがいいかもしれません。

電圧増幅段はOPアンプの反転増幅回路の基本中の基本の形ですので、特に解説はしませんが、
なぜ反転増幅にしたかというと、部品点数が少なくてすむからです。^^;
後は最近MJなどで窪田氏が「反転増幅はすばらしい」とおっしゃっているのを見た影響もあります。(たぶん^^;)
帰還抵抗に並列に入っているコンデンサは高域での位相補正用です。
自分のMDだとこれが無いと100kHz付近で発振に近い挙動をみせます。(激しいリンギング)
電力増幅段は2SC1162/2SA715(35W)のコンプリトランジスタを使ってSEPPを構成しています。
できるだけHFEが同じものを選別して使います。
バイアスは回路の単純化、安定化のためダイオードにしました。あんまり使いたくは無いのですが。

回路全体(電源LED含む)の消費電流は無音時約17mA(実測)で006P電池にも無理が無い設計です。
LEDをもっと暗く、トランジスタのバイアス用抵抗を8.1Kあたりにしても十分動作することは確認していますので
それらに交換するとさらに消費電流は下がると思います。
僕は部品が無いのでやっていませんが^^;
(追記:ひょっとしたら8.1Kだと頭打ちしてしまうかも…)



基板は秋月のハーフピッチスルーホール基板を使用しています。
ハーフピッチにしないと今回の構成はできません。
2台目よりはるかに苦労しました。とりあえずきれいにまとまったので満足しています。



スイッチ、コネクタ、LEDなどもぎりぎりに収まっています。
これ以外の配置はおそらくできないでしょう。
今後は低電圧動作するOPアンプ用に単三2本タイプを作ろうかと考えています。

制作費…約2000円
まぁ納得の範囲でしょう。
このアンプによる効果は絶大です。一度使うと手放せません。
高域から低域までフラットに増幅し、曲に回路がまけることはありません。
MDの電池も長持ちしますしね。
ちなみにこのアンプだとスピーカーも余裕で駆動できます笑
ただ電圧が低いのでそこまで大きい音はでませんがね。


08/09/05更新分
以前から気になっていた電源部分を改造しました。
といっても改造したのがいつか思い出せないくらい前なんですが…
とりあえず回路図です。

仮想GNDを作るのに抵抗分圧だけではなく、トランジスタによるバッファを採用しました。
このことで低音の歯切れがはるかによくなりました。
ただのC-moyを使っている人はぜひとも実験して欲しいと思います。
ただし、この回路はバイアス電流を流して安定化させる仕組みなので、
電池の消耗が今までの倍近くになってしまいました。まぁしょうがないか。
(これについては出力段のバイアスを上げたせいもありますが…)
今度は電源のコンデンサを乗せ変えようかな。


部品リスト

OPアンプ(NJM4558、NJM2068、NJM2043、NJM(NE)5532などが安くてよいです。8ピン2回路入りなら大体なんでも可) 50〜300円くらい(千石、秋月その他いろいろ)
電解コンデンサ(MUSE、BLACKGATEなど音響用がGOOD) 50〜350円くらい(ラジオデパートの海神無線や山王電子など)
各抵抗(金属皮膜が良(DELEとかKOAとか)。帰還抵抗は誤差1%のもの推奨。R5、R6は1/4〜1/2Wそれ以外1/4〜1/6W) 30〜100円@一本(ラジオデパートの海神無線や山王電子など)
15pFスチールコンデンサ 30円くらい(ラジオデパートの海神無線や山王電子など)
小信号用ダイオード 10本100円とか(千石)
トランジスター(2SC1162と2SA715) 1162→90円、715→100円だったはず。(ラジオデパート2階サンエレクトロ)
3Pスライドスイッチ(電源用) 30円くらい(千石の一番小さいねじ止めできるタイプ)
006P用電池スナップ 100円しない(秋月のが薄くてGOOD)
8ピンICソケット(丸ピンのほうが強度が○) 50円くらい(千石、秋月など)
ハーフピッチ基板(ガラスエポキシのスルーホールがお勧め。小さくてよい。) 100円くらい(秋月のがやすい)
φ3.5mmステレオジャック(写真のタイプの立方体に近いの) 50円(千石)
φ3mmLED(お好みの色をどうぞ。無くても可) 10〜200円(秋月がたくさんあって安い)
ケース(腕に自身がある人は一番小さいTC-1。無い人はTC-2や3など。) 390円〜…(ラジオデパート2階エスエス無線)
その他ケーブル(細め。細すぎは低音の減少につながるのでよくない)、スイッチ取り付け用ビスなど 千石の地下で全部そろう

千石電商  秋月電子通商



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